遊行の会について

 

中院は2030年に開山千二百年を迎えます。その記念事業の一環として長年懸案だった薬師堂を復興、堂内に十三仏を祀る永代供養墓(位牌・納骨堂)を建立いたします。この永代供養墓は、みなさまが当山と新しいご縁で結ばれることを願って作ったものです。その絆を「遊行の会」として管理・運営し、会員の方々と共にお護りいたします。

遊行の会では、みなさまとの面談を通して後日生前戒名をお知らせし、授戒式においてご位牌に刻名してお授けいたします。会員がご逝去された後は堂内で納骨法要を行い、毎朝のご供養とともに年三回、春秋のお彼岸と盂蘭盆(法灯花)にて合同供養を営みます。なお、会員の方々は当山主催の仏像彫刻をはじめ写経や茶道など文化講座「大人の寺子屋」や、参拝旅行にもご参加いただけます。

中院は会員の方々の菩提寺となります。境内の散策、本堂・釈迦堂・薬師堂の参拝、様々な講座や催しへの参加は自由です。当山は、遊行の会を通して結ばれた会員の方々とのご縁を大切に、永代に亘る供養をして参ります。

 

 

【 遊行 】

仏教発祥の地インドでは、古代、人生を四つに分ける思想がありました。

 

学生期
(がくしょうき)
生きる知恵を学び、体を鍛える青年期。

家住期
(かじゅうき)
大人になり、仕事に励み、社会と向き合う時期。

林住期
(りんじゅうき)
世間の色々がひと段落し、安らぐ時期。

遊行期
(ゆぎょうき)
人生において何ものにもとらわれず、しがみつかず、清々と過ごす時期。

 

遊行とは、僧が修行のために各地を巡り歩くことです。

 

僧を『ご自分』に、各地を『人生』に置き換えてみてください。
限りある人生で締めくくりの遊行期に入る時、「少欲知足」を意識して自由自在に生きて行く。遊行の会は、そのような方のために発足いたしました。当会と尊い縁を結ぶことで、安心してあなただけの大切な人生をお過ごしください。